2009/06/06

ベテラン



 先週用事で田町に行った帰り、喉も乾いていたしもう夕方だしで駅前の立ち飲み屋に入りました。立ち飲み屋といっても昔からの酒屋が隣でついでにやってるような渋いヤツではなく最近流行りの懐古趣味みたいな店です。

 既に六時を回っていたので店内は大繁盛でしたが一人客なのでカウンターの隙間に入れてくれました。生ビールとモツ煮を注文して辺りをボ〜っと眺めていたら隣に老人客が一人来て煮込み豆腐で冷や酒をやりはじめました。
 
 半丁の豆腐を箸で小さく切り口に運び、冷や酒をこぼさないようにグラスにそ〜っと口を持っていって飲む。ある程度グラスが空いて来たら受け皿にこぼれた酒をグラスに戻す。
そんな作業を目の端で見てたらむしょうに冷や酒が飲みたくなって私もたのんでしまいました。

『美味そうに酒を飲むなあ〜』
と、死んだじいさんの事を思い出しました。母方の祖父は毎夕の晩酌を欠かさなかった人で家長だけに用意された刺身で美味そうに飲んでるのをうらやましく見てたものです。じいさんくらい歳を取らなくちゃ酒を美味そうに飲めないのだろうか?

『私が飲む酒は果たして美味そうに見えるのだろうか?』
何となくそんな事を考えてしまいました。

Photos:Jun.'09,nishi-ogikubo,tokyo,japan

2 件のコメント:

しば さんのコメント...

美味いメシは美味そうにしか食えない。

一休庵のヨネさんが作ってくれたまかないメシはそんな感じでした。

美味い酒も同じかも?

ALC.Hiro さんのコメント...

しばの記憶力は凄いね。

ただ、今回言いたかったのは例えばやっす〜い立ち食いソバを食う時でも真摯に向かえるかどうかという事を、、、

言葉は難しいわ。