2013/08/14

昼寝



















 私の姪甥達は夏休みに入っても昼寝をしないそうです。塾通いとかでは無く遊ぶのが忙しくてそうらしいのですが、なんだかもったいないな〜と思ったのです。あんなに幸せな時間は大人になったらもう無いぞ。

 私が子供の頃の夏休みには、午前中川で泳いだ後、妹と二人で近所の母方の祖父母の家に行かされました。

 そうすると祖母が畳の六畳間に陶器の枕(ひんやりして気持ちが良いのだけれど子供にとっては高い)やら竹で編んだ枕(これも高い)を出してくれ、『ちょっと昼寝をしんさい』と言われたものでした。

 エアコンの無い家(どの家にも有りませんでした)で祖母は私達が寝付くまで団扇でゆっくりゆっくり扇いでくれました。竹の骨で出来た団扇のパタパタという独特な音が忘れられません。

 夕方、眠りから覚めると祖母は井戸水で良い塩梅に冷えたスイカを切ってくれました。それと並行して祖父の酒のアテをどうやら作っていたようです。私達がスイカをかじるのと同じくらいに祖父は酒と刺身でやり始めるのです。

 スイカが終わる頃、私達の前に祖母の得意料理のコロッケが並びます。祖父はいっさい手を付けません。きっと夜は晩酌で済ませていたのだと思います。

 そして妹とコロッケで夕飯を食べているとまず母が来、その後仕事帰りの父が来て皆で御馳走になり四人で昼間の熱が引いた路地を並んで歩いて帰ったのでした。

 お盆だからこんな事を思い出すのでしょうね。

Photos:'13,nishi-ogikubo,tokyo,japan
 

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