2012/11/23
郷里のラーメン屋の話
子供の頃から麺類が好きです。ていうか、ラーメンが大好きです。いや、あと、ビフテキが好きだったなあ。滅多に食べさせてはもらえなかったけれど。熱々の鉄板の上に肉、その上にレモンスライス、その上にバター、付け合わせはジャガイモとクレソン。慣れないナイフ・フォークで格闘したのを思い出します。
ラーメンの話でした。
人は、だいたい子供の頃に食った体験を引きずるものだと思います。そういう意味ではウチはそんなに裕福でもなかったので美食家になる可能性は全く有りませんでした。
が、ラーメンだけは父親も好きだったせいかいろいろ食わせてもらいました。まあ安いし、ステーキと比べれば。
今はもう共に無くなってしまいましたが、駅前のデパートの側に中国人の老夫妻が経営する小さなラーメン屋さんがありました。上品な白湯スープに細ちぢれ麺というお店でした。白湯というのは地元でも珍しかったと思います。
大抵、デパートの買い物の帰りに母と妹と訪れるのですがその度に、
『旦那さんにはいつもお世話になっていますよ』
と、奥さんに言われるのでした。まあ、父が母にそのお店を教えたのでしょう。酒を飲まない父は麻雀仲間と深夜寄っているらしいのでした。子供心に『ずるい!』と思いました。
麻雀仲間(父の働く会社の山岳部仲間でもあり私のスキーの先生達でした)は、たまにウチでも集まっていたので全員知っていました。 ウチに来ると皆良くしてくれていたので、ガキのくせになんだか仲間はずれにされた様な気がしたのでした。
Photo:Nov.'12.nogata,tokyo,japan
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