2009/08/14


 泥のようにくたびれた帰り、もうテンション上がんないなって時は誰彼か知り合いの居る行きつけではなく知らない飲み屋に入ります。チェーン店にはまず入りません。適当に常連客も居るけれどそれだけで経営が成り立ってるようなのではなく、一見客もすっと入れるような風通しの良いところを見つけて、空いてれば店内をよく見渡せる席を陣取ります。

 弛緩した身体にアルコールを注入し徐々に覚醒して来るのを感じながら見るとは無しに辺りに視線を泳がせます。いろんな人達が楽しそうに酒を飲み交わしている姿が見えます。まるで、テレビや映画のスクリーン越しにそれを眺めているような感じがして不思議でありながら気持ちいいのです。

 私は同じ空間に居ながら渦中に居ない傍観者なのです。ひとりでぶつぶつ言いながら飲み続けるのです。

Photo:Aug.'09,nishi-ogikubo,tokyo,japan

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