2009/08/09

陰陽


 もうすぐ終戦記念日です。

 山口県出身の自分にとっては広島の原爆の日が身近なおかげで夏になる度に意識せざるを得なかった訳ですが、ずっと東京に居るとそういう感覚が薄れて行くのを感じます。東京においては既に、『原爆の日』というのはただの情報の一つでしかないような感じがします。

 ヒロシマ、及びその周辺地域には今でも様々な原爆体験者が生きています。直接であったり間接であったり。その思いのようなモノが八月に向けて静かに盛り上がっていくのをなんとなくですが子供なりに肌で感じていたような気がします。 

 なので子供の頃から、

『夏休みでベリーハッピーなのに何処か寂しい感じがするなあ』

と、いうのが私の夏のイメージでした。まあ、『お盆』もあるので他の地域の人達も案外そうなのかも知れませんが。四季の中で最もポジティブな時季に『お盆』があるのも理にかなってるような気もするし不思議な気もします。

 何言ってんだろう?訳分かんなくなってんな、、、


 つまるところ、終戦記念日の翌日が父の命日となってしまったので、私にとっての『夏』には死ぬまで『死』というキーワードがつきまとうことになるのだなあと思った訳なのです。

Photo:Aug.'09,soto-kanda,tokyo,japan

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