2006/02/26

ねじ

 日本人と言う血なのか血といえばA型だからかはたまた申年牡羊座生まれから来るのか定かではないが、ねじはかちっと締まって微動だにしないのが好きなのです。

 アシスタント時代、ボスの三脚のねじを締め過ぎてねじ切ってしまった事がありました。謝ってしばらくして、
『土門拳も神経質に締めて何本もダメにしたらしいです』(この人絶対A型だと思う、カメラを瞬時に構えられるようにレンガで練習したらしい)
というと喜んで以後、”土門で締めといて!”って。それからはねじ切ってません。まあ、人が乗れるような三脚だったのでそれくらい締めてなきゃヤバいのですが。

 瓶のふたもきちっと締まってないとイヤで、ジャム系は次開ける時めんどくさくなるのを分かっていながらぎゅっと締めてしまいます。ので、うちの瓶類は嫁には開けられません。

 で、最近になってようやくきつく締めてよいねじとダメなねじがあることを知りました。例えばエレキ・ベースのネックをボディーに止めてるねじとかは力任せに締めたりを繰り返しているとねじ穴がゆるゆるになってしまって使い物にならなくなってしまいます。そういえば十数年前に一本ダメにしていました。

 三脚の話に戻りますが、写真の三脚はフリーになった時に手に入れた物でフランスのジッツォというメーカーの物です(以前ねじ切ったのと同じ)。もともと機関銃の台座を作っていたところだそうで流石ねじを締めたら一ミリも遊びが無い頼もしいヤツです。重いので普段は別の物を使っているのですが(それはドイツ製)そいつは締めた後しばらくするとたまにみよ〜んて動いたりして頭に来ます。

『締めたら微動だにしない、緩めたらスムーズに動く』
たったこれだけの事なのですが案外難しいみたいです。

Photo:Feb.'06,nishi-ogikubo,tokyo,japan

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