2013/11/08

相性


 商品撮影をやってて必要なのは、人物撮影と違って集中力を(大抵)長時間持続させなくてはならない点と細かい所に目が行き届かなければならないというふたつだと個人的には思います。
 
 商品に付いているゴミや傷だとか、洋服の細かいラインだとかに一日気を配って撮影した帰り、あまりにも腹が減ったのでとある駅前の立ち食い蕎麦屋に立ち寄りました。

 カウンターだけで五人も並べばいっぱいというようなお店の両端には一人ずつ先客が居ました。

 私はカウンターの真ん中にのれんをくぐって入店しました。

『おねがいします。え〜っと(”なにしようかなあ〜っ”て言おうと)』
『お客さん、もうちょと端に寄って下さい』

 入ったばかりで立ち位置も決めていないのにと思いながら、『はい』と従いました。

  テンプラソバを頼み、お金を出そうとしたのですがその日は傘を持っていた上に弁当の風呂敷と財布の入った風呂敷といろいろあったので取り敢えず荷物をカウンター下の荷物置き場に並べ千円札を置き、財布を戻して元の体勢にと思ったら、

『お客さん!風で飛びますから置かないで下さい!』

 流石にむかっとして、

『手が開いてないからちょっと置いただけだよ!もごもご、、、』

と返答したのですが我ながら上手く言えてないわと思いながらもカチンときました。

 なんで撮影で細かい事ばっかり気にして一日やってたのに終わってまでそんな事言われないといけないのかよ!という感じがしたのですが、よくよく見ると店内にはそれなりに細かい張り紙がしてありました。

『ショウガは小さじ二杯まで』

だとか。成る程結構面倒臭い店なのかもな。 実はここのソバにはショウガが合います。初めてなのですが、三杯、いや四杯入れても良いんじゃないか。美味いのです。

 ショウガで暫く食って、七味を入れました。これもなかなか良かったのですが、お店の兄ちゃんが私が置いた七味の入れ物をすぐさま五センチ程ずらせました。要は、『定位置に置いて下さい!』って事なのだなと思い、再びむかっとしたのです。

 気がつく事は良い事だとは思うのですが、出し方次第だなと思った次第です。

 むかつくのだけれどもちょっと気になる店なのでいずれまた疲れてない時に行ってみたいと思います。

Photo:Nov.'13,nishi-ogikubo,tokyo,japan

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