バリー・ユアグロー(著)/柴田元幸(訳)『一人の男が飛行機から飛び降りる』を古本屋で見つけて読んでます。
そういえば昔友人の紹介で東大の柴田先生の夏休み前のテストの試験官のバイトをし
たっけなあ〜と思い出しました。
フリーになりたてでろくに仕事も無く、夜勤のマヨネーズ工場で働いてた私は実労二時間で数千円(多分5000〜6000だったかな)、しかもあの柴田元幸先生、しかも東大生の試験官!というのにつられて行ったのでした。
行ってみると、試験官をやる人は私を除いてほとんどが東大OBのマダム然とした方々でロン毛にアロハにカットオフジーンズ、下駄という私は明らかに浮いていました。
が、そこに登場した柴田先生はTシャツに半パン姿で妙に安心した憶えがあります。
『君の長髪は、最近キムタクとかがやって流行ってるけど、懐かしい感じがするねえ〜!』
と褒められた(?)のを思い出します。
下駄の音が響かないように気を遣いながら試験の教室を巡回して無事仕事を終え、即金でもらったギャラを握りしめ渋谷のピザ屋でひとりビールを飲んだのを憶えています。
そんなことではなくて言いたかったのは、この小説を手に取ったのはタイトルにつられてという事でした。多分以前にも読んでいる筈なのですが、このタイトルには惹かれます。
CDだと『ジャケ買い』という感覚があるのでしょうが、小説に関して今や節操が無い私にとっては『タイトル買い』なのです。
良いタイトルだよなあ、、、
Photo:Jan.'10,ikenoue,tokyo,japan
2 件のコメント:
この題字は柴田先生が書いているものだから
そのイメージが染みついていて、
活字で見るとちょっと変な感じがするなぁ。
そーなんだ。ちゃんと見てみます。
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