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2015/08/19

晩夏


 弟子の時は大変な、『遅刻魔』でした。
遅刻といっても一時間やそこらではありませんでした。

 なので、秋口の山梨ロケの前日にボスは私にセカンド(後輩です。歳は三つ上で遅刻した事がありませんでした)と共に機材車で自宅(私のアパートは中央高速の入り口に近かったのです)に帰る様に言いました。
 言われた時も大体日が変わっていました。

 我々二人は機材車で私のボロアパートに帰り、缶ビールを一本づつ飲んで寝ました。『明日は頼むよ!』と言って。

 で、起きたら集合時間でした。携帯が無い時代なので取り敢えず事務所に連絡し、すぐに現場に向かいました。
 ボスが、『写真撮りたいんだけどねえ機材が無いんだよ〜』って言ってるって言われました。

 結局、数時間スタッフを待たせる事となり到着した時にはボスに今までに無いくらいガー!って怒られましたが、それは対外的にやっている事なのだと伝わりました。

『お前が今やるべき事はこの仕事をきちんと終わらせる事だ!』

 無事に終わる事が出来、ボスはその後遅刻の事に一回も触れませんでした。

 機材車でボスと帰っている時にすすきがたなびく野原を通りました。ボスはシベリア特急でスウェーデンに行った時(スウェーデンの大学出身なです)に同じ様な風景を見たんだという話をしてくれました。

 なんだかそれが沁みて忘れられなく、ふと思うと私もそんな話をしてやらないといけない歳になってしまったんだなと感じた訳なのです。

Photo:Aug.'15,ogikubo,tokyo,japan

2015/01/14

歯科




 年末に欠けてしまった前歯を治しにやっと歯科に行ってきました。

『ああ〜、欠けた歯はちょっと前に飛び出て生えてたんですねえ。この際だから隣の歯と一緒にかぶせて歯並びを良くしましょう』

『え!歯並びが良くなるの?』

 子供の頃から歯医者さんが大嫌いで乳歯を抜くのもためらっていた為、まあなにしろ歯並びは誉められたもんじゃありませんでした。特に前歯ががちゃがちゃでずっとなんとなくは気にしていたのですが、流石に40も後半になると、

『まあ、がちゃがちゃでも良いさ』

と、思い始めていた時に先生のお言葉。

 なんだか得した気分です。良い一年になるかな?

Photos:Jan.'15,asakusa,tokyo,japan

2014/10/19

平易


















 小説や雑誌記事などの文章を読んでいて思うのですが、平易な言葉で伝える書き手にシンパシーを感じます。

 難しい言葉を使う書き手はなんだか、

『いつもはジャージを着ている奴が似合いもしないスーツ着てカッコつけやがって』

という感じがします。分からない奴は付いて来なくて良いという態度は読者を限定する事にもなるし、本人が背伸びして頑張っちゃってる感じが先に気になっちゃって居心地が悪いのです。

 勿論、最初から読者を限定した分野というのはあるので全てに対して言っている訳ではありません。一般の人達に伝える気があるなら分かり易く伝えろという事なのです。

 写真を撮りながら同じ事を思います。油断すると、『分からない奴には理解してもらわなくて結構』と自分の内に入り込むのは嫌だなと。なにしろええかっこしいなので。

Photo:Oct.'14,nishi-ogikubo,tokyo,japan

2014/10/17

jimmy smith "root down"


















 どんなに酔っぱらっていても寝る前に風呂に入ります。腰ぐらいまでにお湯をためて雑誌を持ち込み最低30分はつかります。活字を読んでいるので大人しいものです。

 が、今晩風呂を出た時にどうでも良い事に気がつきました。

 私は風呂を出た時にはかなりの確率で鼻歌を歌っているのです。

 風呂につかっている時には歌っていないのに。
 今日は身体を拭きながら、ジミースミスの”ルートダウン”を口ずさんでいました。

『これはなんなのだ?』

 と、ちょっと思ったので書く事にしたのです。まったく分かりません。居間にいる嫁になんらかのアピールをする為なのでしょうか?

 まあ、大体独り言が割と多いクチなのでその延長なのかも知れません。オチの無い話で申し訳ありませんが。

Photo:Oct.'14,suna-machi,tokyo,japan

2014/10/12

禁断の白い粉


 今晩は家でご飯を炊いて秋刀魚を焼いて食べました。家で焼き魚を食べる時には大根おろしを多めにおろします。個人的に足りない感じが嫌なので。そして大抵余ります。余っても良いんです。酒のあてにもなるし。

 大根おろしは辛めが好きです。子供の頃、母親に大根おろしを手伝わされその度に、
『大根は優しい気持ちでまあ〜るくおろすと甘くなるからね』
と、言われてやっていたのですがいつしか、
『仇の様に真っすぐこきおろす』
様に嗜好が変わってしまいました。
 そうしたからといって必ずしも辛くなる訳ではないのですが。

 案の定、今回も大根おろしは余りました。いつものように『あて』として食べようと思った時にふと昔の記憶が蘇りました。

 キッチンの引き出しの奥に隠し持っていたあるモノをひと振りしてやろうと思いついたのです。

『味の素』です。いわゆる『うまみ調味料』というヤツです。餃子を作る時の為に隠し持っていたのです。

 私が子供の頃、食卓には醤油とソースと食卓塩と味の素が普通に備わっていました。そして、大根おろしには当たり前に味の素をひと振り、漬け物にもひと振り、納豆にもひと振りといった具合に利用していました。
 なんだか全部同じ味になっちゃうじゃんと今は思うのですがそれが当たり前だった時期があったのです。

 今でこそ、『うまみ調味料』という言い方に変わっていますが、以前は『化学調味料』と言っていました。だから、ある時期から『身体に良くない』というバッシングが始まり食卓からも消えました。

 きっと今の商品は随分と改善されているのだと思うのですが当時の印象を持っている世代にはいまだに抵抗あるものだと思います。

 だけど久しぶりに味の素を振りかけた大根おろしは懐かしく美味かったのです。相変わらず『味の素』の味が主張しまくっていましたが。

 それが良いんです。

Photo:Oct.'14,nishi-ogikubo,tokyo,japan

2014/10/11

Rikie Lee Jones を思い出すのに二時間弱、、、


 だんだんと歳のせいか物忘れが顕著になってきた様な気がします。『あれだよあれ、、、なんだっけか?』という感じです。

 が、どこかで、『思い出せない時には諦めずに思い出す努力をしたほうが良い』と聞いた気がして日々そのように努めるようにしています。

 先日、youtubeで音楽を流しながらブツ撮りをしていたのですがふとある曲を聴きたくなったのです。メロディーは口ずさめる(他人に上手く伝わるかは不明)のですがミュージシャンと曲名がどうしても思い浮かびません。検索ワードが無いと聴く事が出来ないのです。
 検索ワードといえば、そういえば彼女(目的のミュージシャン)は昔誰か(ミュージシャン)と付き合ってたよな?と思い出したのですが、その彼が誰かも思い出せない始末です。

 立ち会いも無い仕事なのでひとり地味に凹みながらも内心意地になって思い出そうとしていました。『それより仕事に集中しろよ!』って事ですが私にとっては仕事と同じくらい大事な事です。いや、仕事はちゃんとしていましたとも。

 アメリカ人(そこまでは分かっていました)のポピュラーな名前の断片をひとりぶつぶつ言いながら二時間弱かかってなんとか思い出せました。



 ただそれだけの話なのですがわたくし的には随分すっきりしたのでした。ついでに曲を添付しておきます。






Photo:Oct.'14,nishi-ogikubo,tokyo,japan

2014/09/06

スマッシュヒット
















『仕事で会心の一打を打てる事なんて年に一回有るか無いかだ』

そのような事を昔ボスに言われたのだが、打てなさ過ぎて悶々としている。

Photo:Sep.'14,sunamachi,tokyo,japan

2014/08/23

可愛い子には取り敢えず挨拶しておけ
















 去年からネット通販の仕事に関わっています。週に三日くらい江東区だかの倉庫に出勤して洋服を撮ったりモデルを撮ったりする訳です。

 五階建てのでかい倉庫自体は運送業者の持ち物で働く人達の大半はいわゆる『ガテン系』です。そこにファッション系の通販スタジオが二軒入っています。何故かときどき『出張』と称してもうひとつのスタジオでも仕事をします。

 社員食堂も利用出来ますが、『ガテン系』なので普通盛りで腹一杯になります。


 
 で、いきなり話がかわりますが私は人の顔を憶えるのが得意でありません。フリーで仕事をしている身としては致命的な欠陥だと思います。

 しかも、女性の顔を憶えるのが特に駄目なのです。 多分私が変に意識し過ぎなのでしょう。意識し過ぎの裏返しです。
 飲み屋で偶然隣り合わせになって盛り上がった筈の女性に後日、挨拶されても全く憶えていなくておろおろするばかりなのです。

 

 社員食堂に話は戻ります。

 お昼時には沢山の人達が社食に集まります。ふたつのスタジオのモデルさん達もやって来ます。仕事で関わったモデルさんには挨拶ぐらいしとかないと思うのですが誰が誰だか憶えていないのです。

 幾人かのモデルさん達はそれなりにアクがあって(私の主観です)すぐに挨拶するのですが、その他の子達は私には『若くてスタイル良くて可愛いコ』という認識を越えないのです。

 しかも、運送会社の事務職の若い子もなんだかモデルさんから刺激を受けたか?自己管理が行き届いている子が居る。

 もうお手上げなのです。

Photo:Aug.'14,kichijoji,tokyo,japan

2014/08/21

残暑
















『梅雨と秋の長雨の間のちょっとした合い間を夏と呼ぶらしい』
 
そう知人に教えられました。確かにそうかも。

暑いのはなにしろ夏なので許しますが、湿気が多いのはかなわんです。

Photo:Aug.'14,nishi-ogikubo,tokyo,japan

2014/07/12

夏が来た!



台風が去ったと思ったらいきなりの30度越えです。炎天下の中、一日外で仕事をしてたらへばりました。

 夕方家に帰ってシャワーを浴びてビールを飲んで小一時間程寝て、近所に夕餉の買い出しに出たら町の空気が涼しくなっていました。

 いよいよ夏だなあとなんだか心地良く感じたのでした。

 今晩はつくね入りソーメンと焼き茄子に決めました。

Photos:Jul.'14,tokyo,japan

2014/06/25

オリジナリティ








 何処かの駅で降りたら、都知事選の候補者が例のセクハラ発言を引き合いに出してエラそうに演説していました。

 あまりにも低俗だと思いました。他人の揚げ足取りで当選出来るなら楽なもんです。自身の政策とか無いのかよ?

 真面目な人も居るには違いないのですが、ワールドカップしかり、小保方さんしかり、佐村河内しかりでなんだか単に騒ぎたい人ばかりの様に見えて仕方が有りません。

 かくいう私もその流れに乗っている事を否定は出来ません。 皆よりちょっと端っこの方で発言しているに過ぎないのだろうと思います。

 いろいろ含めて嫌な感じです。

Photos:Jun.'14,tokyo,japan

2014/04/15

何回転?


 先日、撮影をしていてなんだかストッキングの話題になりました。

『最近の若い女の子はストッキングを履く事に抵抗無いようだけど、少し上の世代は駄目なんだよね』

と、三十台前半と見られるヘアメイク。

『へ〜、そういうもんですか?』

と答える二十歳くらいのモデルのコ。

『流行は十年くらいで一回りするらしいから世代の差ってのはあるかもね』

と、46の私。 

 確かに若い女の子がクソ暑い時期でもストッキングを履いていたのを昔見た記憶があるなあと思い出しました。その頃は自分を棚に上げて彼女達をコンサバでイケて無いなあと思っていました。

 で、今は果たして履く方がイケてるのかイケて無いのかを世代をさかのぼって思いめぐらせたのですが、自分の歳を考えたら一回りでは済まないのだなと思い当たり考えるのを止めました。
 
 大体、ストッキング履きませんし、、、

Photo:Apr.'14,nishi-ogikubo,tokyo,japan

2014/03/26

325『鈴なり』


 昨日は私の誕生日で嫁が四谷三丁目『鈴なり』を御馳走してくれました。

 久しぶりに美味い和食をいただいて、いつものごとく他の客がひけるまで飲んで大将と奥さんとだらだら喋って帰った訳なのですが、大将夫妻が下ネタ大好きなのには笑けました。

 カウンター席の私の隣にまだ、マダム然としたおばさま二人が居るというのに大将、下ネタです。

『いや、まだ下ネタには時間が早いから、、、』

と私が突っ込んでも平気です。あなたテレビにも出てるでしょ、ミシュランひとつ星でしょ 。と、思いながらこれだからいいんだなあと。

 客が引けた遅い時間に下ネタ満載で飲みに行きたいもんだなと思ったのでした。気持ちの良いいい店です。

Photo:Mar.'14,nishi-ogikubo,tokyo,japan

2014/01/06

JAZZとは?



















 久しぶりにCDを買いました。

 去年の秋ぐらいから地下鉄でも携帯の電波が繋がる事が分かったので、仕事の行き帰りにラジオアプリを聴く様になり、最近の音楽が耳に入る様になったのです。ポップスあり、ジャズあり、ソウルありで久しぶりに刺激を受けました。

 買ったのは、Robert Glasper Experiment "BLACK RADIO 2" なのですが去年仕事中にはyoutubeでしょっちゅう聴いていました。JAZZと言いながら新しい方向性を目指していて凄く好きです。個人的に特筆したいのはドラムのハイハットワークです。へんちくりんで面白いです。

 今日本当は、やはりラジオで聴いたけれどもまだ余り聴き込んでいないRoberto Fonseca というキューバのピアニストのアルバムを探していたのですがJAZZの棚には有りませんでした。

 JAZZと言ってもクラシカルだったり、いわゆるフュージョン寄りだったり、ソウルフルだったり、パンキッシュだったりで売る方も面倒臭いのかも知れません。

 ジャンルなんてどうでも良いのですが探すとなると面倒臭い事になって来ているな思った次第です。

Photo:Jan.'14,kichijoji,tokyo,japan