『最後の色街 飛田』(井上理津子/筑摩書房)を編集者に貸してもらって読みました。『飛田』とは、大阪のドヤ街『愛隣地区』に隣接した遊廓街の名称です。
話は少し逸れてしまいますが、東京の『山谷』と『吉原』(これもまた通りを隔てて隣接しています)もしかりで 社会的にマイノリティーな人達が行く場所ってのは一カ所に纏められるものだなと改めて思います。時代をさかのぼれば、昔は処刑場だったとか。
土地のハレとケというものを考えさせられます。
まあ、そういった物語を背負っている土地を歩くのが好きなので遊廓街の話にも惹かれるのですが、単なる好奇心から始まっているという事実は今のところ否めません。
この本の著者は女性で、
『売春行為が行われているのに何故放っておく?』
という立場で(現場ではうまく誤摩化しながら。だけど、なんとなく相手にバレてるのがおかしい)取材をしています。
が、取材で働く女の子達(必ずしも若いとは限らない)の境遇を知るにつれ、思いが変化して行く所が非常に興味深かったです。
男には書けない良い本だと思いました。
Photo:Aug.'12,yatsugatake,yamanashi,japan
2 件のコメント:
飛田はすごいよ。
やっぱ実際に行ってみないと、と思います。
まあ、機会があったらぶらぶらしてみたいです。写真は難しいようだけど。
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